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「官能短歌・性愛短歌・エロ短歌」といわれる色事を主題に啾(な)き疼(うず)く濡れ場を詠んだ愛の和歌とその官能短歌による歌物語
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五 交合

 口中に果てし昂まり柔らかく頬に当つれば愛しさ増さる(春香)
手にて拝むが如く挟み、先より滲み零る余滴口寄せ舐めるに、黒髪の掻き撫で揚ぐらるるも心地よく、暫くは二人力抜くる様にて春の朧月の下に横たはり、互いの身を抱きあひつ。
 果てし後睦みあふ身やいとしかる失せにし時の惜しくもあるかな(昭雄)
 巡り逢ひ初めて固き身に触れし時こそ今は懐かしと思ふ(春香)
昭雄の身を抱き、やがて縁の復するを願うやと春香己に問いしも、想ひ定まらぬまま、なお愛しき心の沸くを抑え難かりき。
 
身寄するうち昭雄再び昂まれるに、春香の被える衣とりて裸身を眺む。その肢体は桜花を照らす月の光受けてほの白く浮かび上がり妖しく誘ひ込む風情なり。
春香も恥らひつつも潤みたる目にて見返す。
 むき出しの身に手も触れず見嬲るにじわりと濡れて熱くなる君(昭雄)
見つめられ応ゆるかに身悶ゆる姿見て、指にて春香の華を広げ蜜壷を弄ぶに、
 匂ひ立つ蜜に誘はれ探り入れ掬い上ぐれば味わひ深し(昭雄)
 蜜美味し月に晒せる柔肌に桜の照りて色変はりゆく(昭雄)
 嬲られて乱れし花の疼きつつ歓に耐えざる声も漏れ出づ(春香)
春香更に疼きの深まるにや悶えて小さき声にて「いれて」といふ。
「おぉ」と応えて硬く張れる一物を挿し入れ、ゆるらかに出し入れし、抱きつきつつ腰使へば、春香潤む目にて見つめつつ嬉しと呟くはまことに艶やかなり。
 心地よきなれの動きに酔い痴れぬ想ひも燃えて身のとろけゆく(春香)
 跨りてさらに染めむと燃え盛る君を焦らしてゆるゆると挿す(昭雄)
暫くゆくりと入れまたぐひと強く挿し入れしていたるがやがて昭雄気の高まり、一度抜きて、春香をうつ伏せにして、春香の腰を持ち上げ後ろ取りして挿し入るる。緩急出し入れしつつ春香の乳首と陰(さね)との二つの豆を弄り回す。摘むごと弄るたび春香うち震へ「あぁ」とよがる声漏らす。
 身悶えて「もっと欲しい」と啼き濡れる君を抱きて虐め尽くせり(昭雄)
 ねぇもっと奥まで撞いて啼かせてよ快楽の涯何度も逝かせて(春香)   
 悦びを貪り果ててあぁ溶ける瞼の裏に赤い花散る(春香)
一度果てし春香の体を反し、口吸ひて、
 始まりと最後は汝が目見入りつつ網代本手に挿し込み抱く(昭雄)
 見つめつつ「逝くわ、逝って」とせがまれて太きが更に漲るを待つ(昭雄)
 見つめ合ひ沸きあがるもの身に満ちて蕩け熔けつつ堕ちて行くとき(春香)
春香の身緩むかにみえて昭雄の腰に足絡ませ詰めつけるに、
 汝が足の絡まる腰を動かせば揚羽本手と悦びに舞ふ(昭雄)
 昂まれる腰の動きに足は舞ひ真処(まこ)の深きぞ歓び震ふ(春香)
昭雄はここを先途と激しく抽送し腰振るふに、いよいよ高まり上り詰めんとす。
 抽送に合せて乱れ弓なりに昇りつめていく髪の乱れよ(昭雄)
 ねぇお願い!あぁもうだめ!イク!イッテ!ァァモウダメ!イッショニイッテ!(春香)
ともに高まり昇りつめ春香は身反らし昭雄はくずおれ果てて荒らかな息はきつつ身を重ぬ。
 果てし後優しき君がくちづけや気だるく熔けて甘きに酔へる(春香)




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