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「官能短歌・性愛短歌・エロ短歌」といわれる色事を主題に啾(な)き疼(うず)く濡れ場を詠んだ愛の和歌とその官能短歌による歌物語
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写真に見入ってベットの縁にもたれている郁代の前に英二は身をかがめると「見せて!」という。
郁代が「えっ、写真?」と顔を上げると、英二が股間に顔を向けている。 
この三日の旅ですっかり英二に馴らされた郁代は「もう、えーちゃんたら!」と言いながらも、ニッコリして、少し股間を広げる。

英二は見つめ、「ステキだよ 郁代! そそるよ!」と言って、口を近づけ、そっと舐めあげる。

「いっぱいやさしく舐めて! えーちゃんに舐められるとすごく感じちゃう!」と郁代は英二の頭を撫で抱える。
ピチャピチャ…クチュクチュ…郁代の反応を愉しむように英二は彼女の顔をちらちら見つめながらクンニを続ける。
クリトリスを口に含みチュパチュパと吸い、割れ目を舌で何度も往復する。
「あぁっ…すごくいい! えーちゃん! もう…イッちゃいそう…」

  今日もまた性技の中に溺れいく あなたの望む女に変えられ

巧みな舌遣いに郁代の秘部からは淫靡な音が聴こえてくる。
郁代はもう絶頂を迎えるような気分になる。やがて、英二の舌が勃起した淫核をゴリゴリと転がしているとき、指がその濡れた割れ目へと進入する。

  発情の匂いを求め舐めあげる君のくちびる甘き感触
    
指が襞を掻き分け、擦り、押し付け、奥のGスポットを掻き上げる。指はひだを大きくまくり上げ、指の根元まで深く挿入される。
指がグイッと押し付けていたかと思うと、また擦りながら抽送を繰り返す。
くちゅっ、くちゅちゅ…ぴちゃりっ、と、さらに愛液を滴らせる秘部からは、愛液の混ざる音が響く。

  ほとほとと垂れる愛液すすり上ぐ 音を恥じらう君の声よき

「はぁ…はぁ…ダメ! はぅっ…いい! イクッ!…はぁぁぁ…イッちゃうぅーーっ! えーちゃんっ! っ!」
英二の顔を両手で掴み、舌先に淫裂を押し付けるような体勢のまま、郁代は身体を仰け反らせる。
指を抜き取り、濡れたひだを、大きく広げて、英二は「見てごらん……ぴくぴく、してるよ!」と郁代の顔を覗き込む。
すっかり柔らかくなった膣の入り口が、ひくひくとうごめいて、とろり……と透明な蜜が溢れだしてくる。
 
  よがり泣く声を媚薬に君を責む ゆがむ顔撫で乳首摘まみて

身を投げたすようにして伏せると郁代は「えーちゃんのいじわる!」と顔を隠していたが、むくっと起き上がって、「今度はえーちゃんの番だからね!」と英二のモノに襲いかかる。

郁代はいきり立った英二のモノを握ると、四つん這いになり、
「どうしてほしいの?」という。
「ゆっくり味わって!」という英二の答えに「ふふっ、ゆっくりじっくりがいいのね! じゃ、タマタマから!」と袋を掌に載せて皺を伸ばすように擦る。撫ぜていたかと思うと舌を這わせ、口に含む。口の中でタマがぬるっと動く。
親指と人差し指が竿の根元を締め付けグイッと腰に押し付けられている。
それから、郁代はしごきにかかる。しごくのは竿の部分で、亀頭には触れもしない。
しばらくして鈴口から透明な液体が滲み出る。郁代はそれを指先でツンツン撞くように亀頭に塗り付ける。
それから舌をエラの周囲にはわせる。舌でなめ続けた後で口に含み、亀頭を頬の内側にこすり付け、奥へ押し込む。

英二の口から「ぁ! ぁ!」と気持ちよさそうな声が漏れ、腰が突き出され、郁代の喉の奥が撞かれる。
「はふぅ…んむっ……」と声を漏らしながら、亀頭をねぶるねっとりとした舌の動きが繰り返され、それと一緒に竿を握りしごく手の動きが激しくなる。
英二は郁代のそんな愛撫に酔いしれる。
「すごくいいよ! いっちゃいそうにいい!」
魔羅がさらに固く膨らむ。

郁代は口から離すと、英二の怒張したモノで自分の頬を撫で、乳首を撫でる。鈴口から漏れ出る愛液が頬を乳首をぬるりと濡らす。 
「はぁん! えーちゃん…もう…」
「どうしたいの?」
郁代はもう限界にきている。目の前の雄々しく聳え立つ英二の肉棒が欲しくてたまらない!
英二はそんな郁代の気持ちを察していても、わざと焦らすように答える。
「ねぇ 我慢 できない!」と郁代が催促しても
「何が我慢できないの?」と、英二はとぼける。
「欲しいの! もう…頂戴!」
「何が欲しいか言ってよ!」なおも郁代を焦らす。

  指だけじゃぁ物足りないの 欲しいよ お願いだから太い貴方を

郁代は恥ずかしくてたまらないが、我慢できず「えーちゃんのおちんちん! いれて!」と言って既に天井の方を上向いてその時を待っている魔羅を握り締める。
「じゃ、郁代が上から自分で入れて!」
我慢できない郁代は英二に跨り堅くなった魔羅を右手で軽く握ると、濡れた淫裂にあてがう。そして、入ってくる感触を愉しむようにゆっくりと腰を下ろしていく。

先っぽが入る。半分まで入る。そこで止めて軽く揺する。
郁代の口から喘ぎ声が洩れる。

「えーちゃんスキ!」 
郁代は腰を前後に振りながら魔羅を奥へ奥へと導く。
魔羅の先を、奥の壁が暖かく包み込むのがわかる。
「あっ、あっ、はんっ、あぁ…、いい!」
郁代は英二の胸板に手を乗せると淫らに腰を振る。
英二も郁代の張りのある胸を下から揉みあげる。
「あぁんえーちゃん感じちゃう!乳首を…乳首を摘まんで…お願い!」

  満ちきたり引きては寄せる欲情に乳首を吸ってと君は悶える

英二は、固く尖った乳首を指で摘まみ、円を描くように腰を廻す。郁代の腰の淫らな動きは激しさを増す。
「あんっ…あんっ…凄い! 感じちゃうぅ!」
郁代のほうが英二を犯しているような腰使いになる。
英二も、腰を突き上げ上下に何度も揺すると、その度に郁代は甘く、喜びの声を上げる。
恍惚として郁代の瞳が潤み、唇は開いたまま「ぁ ぁぁ あぁ!」と漏らす。
英二の目には郁代の揺れる白い胸、綺麗なラインの太腿、そうして、大きく開かれた両足の間で繋がり抽送の度に音立ててうごめく秘部が見える。

次第に英二も快感を高め、何度も郁代の腰を持ち上げ、その数だけ何度も腰を下に引き寄せ奥まで貫く。
「あんっ あんっ 凄い! あぁん もうイキそう!」

英二もイキそうな気になってしまったのか
「入れたままでぐるっと回って向こう向きになって!」と気分を変えようとする。
言われるままに、英二に跨ったまま反対側を向くと、英二が腰を突き上げる。

「あっ 凄い! 奥の違うところ撞くみたい! いい! これいい!」
逞しく反り返る肉棒に突かれ、郁代は初めての悦びを味わったような気がしている。そして、自分がセックスに対して貪欲になって、もっと乱れたい…もっと濃厚なセックスに酔いしれたい…もっとえーちゃんの感触を味わいたい…という思いが深まっていくのを感じる。

  今一度さらにも一度と求め合い食(は)み合いエロスなほもつきざる

「そのまま伏せて!」と英二は言って、郁代の腰を抱えるように持ち上げると、郁代を四つん這いにさせ、後背位の体位をとる。
「後ろから撞くね!」
郁代は、四つん這いで淫らに突き出した腰を両手で掴まれ、犯されるように後ろから肉棒を挿入さると思うとそれだけで感じてしまう。
英二は腰を掴むと容赦なく腰を打ち付ける。
パンッパンッ、ジュプッジュプッ
性器同士がぶつかり合う音と、迸る愛液の摩擦の音が部屋中に響き渡る。
バックで郁代を犯しながら、右手を前に廻すと指で郁代のの淫核を転がすように愛撫する。
「あぁぁぁーーっ! ダメぇーーっ! そこはダメーーっ!」
「何がダメなの? 気持ちよくないの?」
「はぁん…クリトリスは感じすぎちゃう! ダメっ! おかしくなっちゃう!」
「もっと乱れていいんだよ…おかしくなってよ! ほら…ここかな?」
英二はなおも郁代の淫核を指で弾きながら犯すように肉棒で突き上げる。
感じた郁代が涎を垂らしながら後ろを振り返り英二の唇を貪る。互いに舌を絡め唾液を吸い合う。
もう郁代も自然と腰が動いている。
英二の力強い腰の動きに合わせるように淫らに艶かしく腰を振っていく。
そして郁代の絶頂が再び近づいてくる。
「はぁん…はぁん…どうかなっちゃいそう…いい! 気持ちいぃ!」
英二も、もう我慢が出来なくなる。
郁代の素晴らしい肢体が淫らに腰を擦り付けてくる。
そして、英二の目の前に繰り広げられている光景…それは…自分の破裂しそうに膨らんだ怒張が郁代の卑猥な割れ目に音を立てながら出入りしている様子。それも生で挿入しているのだ。郁代の中のひだが英二の肉棒に絡み付いてくると同時にグイグイと締め付けた。
「はぁぁん…当たってる…奥に当たるぅ!」
英二はさらに郁代を突き上げる。だんだんと射精感がこみ上げてくる。
「はぁん…えーちゃん もうダメ イキそう! えーちゃんイって!」
郁代は恥じらいを忘れ一匹の雌へと変化していく。それが英二には嬉しい!
「今イってもいいよ!」とグイグイ英二が撞く。
「もうダメ!…イッちゃう!!…イクぅーーっ!!……」

英二もイキたくなる。「フィニッシュは向かい合ってだよ!」と一旦魔羅を抜いて荒い息を吐く郁代をいつものように仰向けにする。

いきり立った肉棒を右手で掴むと、左手で郁代の腰を掴み、脚を開かせ濡れそぼり口をあけている割れ目に一気に突っ込む。
「はぁぁぁーーっ! 入る 凄いっ!…いいっ!」
体位を換えるとまた新たな刺激があるのか、郁代は身体をしなやかに仰け反らせ甲高い悲鳴のような喘ぎを漏らす。
英二はそんな郁代を抱きしめ、口づけし舌を絡め、しばらくじっと挿入感を味わう。郁代のひだが反応よく英二の肉棒に絡み付き、締め付ける。
「あぁー いい! えーちゃんをいっぱい味わえる! 忘れないよ!」
郁代もその時間が気持ちよく、ぎゅっと抱きついて英二の耳にささやく。
英二は舌を乳首にはわせ、乳首を軽く噛むと、抽送にはいる。
始めはゆっくり、次第に早く、中断したかと思うと一気に強く激しく撞く。
それを繰り返しやがて容赦なく、突き上げるスピードを上げていく。
郁代の喘ぎ声が時折止まり、弱くなったかと思うと、また叫ぶように喘ぐ。
やがて。

「はぁん…えーちゃんもうダメ…イキそう!」
「郁代! …イキそう!」
ふたりは互いに激しく動物のように腰をぶつからせる。そのリズムが高揚する。
「はぁはぁ…おねがい! えーちゃん! 一緒に…一緒にイッてー!そのまま…そのままおもいっきり中に出してぇ!」
「あぁいいよー! 中に出だすよ! イクよ!・・・ううっ! イクっ!!」
「いやぁぁーーっ! いいーー! 私もイクぅ! イッちゃうーーっ!! …ああああんっ!」
一際高く、郁代が啼いた――その瞬間、郁代の膣が、ぎゅううっ……とそれまでで一番強く、英二を締め上げる。

英二は郁代の腰をぐっと引き寄せ、思い切り奥まで挿しこみ密着させるとたかまった欲望のままに郁代の中に解き放つ。

   責めに責め責めさいなむや欲情のザーメンぶち込むたぎれる中に

どくっ、どく……と注がれるのに合わせて、郁代が、「あっ、あ!」と膣を震わせる。

   張り詰めた亀頭咥えて奥の襞絡まり震え熱き液受く

奥に吸い込まれていくような感覚に、英二は全てを解き放った後も暫くの間、力を込めて抱きしめそのまま郁代の躰に密着させている。
少し、息の落ち着いてきたところで、英二は郁代との繋がりが切れないように気を付けながら、脚を絡め横抱きにする。
まだ激しく上下する郁代の肩を胸に乗せ、ぎゅっと強く抱きしめ、そのままじっと余韻を楽しむ。郁代の膣がまだ、ときおりうごめき締まる。英二の魔羅もそれにあわせ疼き、うごめく。

   我がリビドーこの身をたくし絶頂の歓喜の中に果てて尽きたり

「すごくよかった! えーちゃんも? この旅は絶対忘れないよ。 躰も絶対忘れないよ!」
「郁代! 好きだ! もう離したくない!」
「うれしい!」

   果てた後余韻にひたる君の顔見ているうちにまたいきり立つ

   果てた後なほも溢れる欲情をすすりとってと腰押し付ける

挿入したまま抱き合ったまま時の流れるのに二人は身を任せていたが、それでも別れの時はやってきた。

   今一度別れを惜しみ手繰り寄せ絡めた指の更にいとしき
   別れ際触れた指先口に寄せ 湿り確かめまた探り入る
   身を離し自分の場所を確かめる 温もりを知り嘆き飲み込む

郁代は、英二を名古屋駅で見送る。
この逢瀬の満ち足りた思いと別れのせつなさとに英二を見送る郁代の目は潤んでいた。
  

        (完)
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目覚めると寝過ごしたかという時間になっていて、二人で「頑張りすぎだったよ!」と言い合いながら、急いでシャワーを浴びて、朝食会場に向かった。
3日目は、勝浦観光桟橋9:00発の観光船に乗り、「紀の松島めぐり」にでかけた。
船は、途中「大地くじら浜公園」に寄港する。ここに寄って、後の便で勝浦観光桟橋に戻ることにした。

「大地くじら浜公園」には博物館・海洋水族館・イルカショー・クジラショーなどがあり、 これらを巡り歩いて楽しい時間を過ごした。

「大地くじら浜公園」11:30発で観光桟橋に11:45着。
12時23分に紀伊勝浦発のJR特急 「ワイドビュー南紀6号」に乗車、16時07分に名古屋に着に着く。
列車の中では二人は疲れ果てたのか身を寄せてぐっすりと眠り込んでいた。

名鉄名古屋に移って「特急・ミュースカイ(中部国際空港行)」で「セントレア」に向おうかという話も出たが、郁代が「セントレア」には行ったことがあるということで取りあえず地下街(ユニモール)を二人手をつないであちこちのお店をひやかす。

手をつないでのショーウィンドーショッピング。

  店先で賞味する君後ろで待てば「奥さまも」の声頬赤らめる
  「奥様」と呼ばれ嬉しき笑み漏らす君を賞づる日なほいとほしく
  ショーウィンドー並ぶ二人を映し出す 他人(ひと)には見える恋人以上

食事場所をあれこれ見てちょっと地下街から上がってみると、外に出てすぐのところに、「猪口猪口」という江戸時代の古民家を思わせる雰囲気漂う大人の居酒屋があった。昔ながらのガラス戸や欄間、アンティークな家具が並ぶ店内に個室もある。
ここで食事にするかということで入ってみる。
大人の雰囲気漂う空間を楽しめそうなので、ここにする。料理は「おばんざい」や七厘で焼く「魚」、酒の「珍味」に「蕎麦」を楽しむ。
利き酒セットと生ビールで旅の充実を祝い、枝豆、冷やしトマト、タコと胡瓜の酢の物、鴨ねぎサラダに焼き魚で蕎麦は胡麻だれせいろというメニューになった。
食事しながら英二はこのまま別れるのはやはり辛く残念な気分になる。郁代も同じ気持ちなのだろう。店を出るとぴたっと躰を寄せている。
そこで、タクシーを拾うと、東海地区最大クラスの規模と最新設備のデザインホテル「Love 名古屋」に向かった。
愛し合える大人の非日常的空間をコンセプトにしているホテルという。

平日だというのに混みあっているが、それでも和風の部屋が取れた。

部屋に入るなり英二は荷物も置かないうちに郁代を抱き寄せる。
入口に立ったまま首筋や襟足にキスをしてディープキスに移る。郁代も舌を絡ませる。うなじを舌先で辿られ、責めたてられた郁代の胸が、ぴんっと跳ね上がる。

   襟足にキスをされただけなのにあたしの泉もう溢れてる
   小指さえ絡めるだけで熱くなる 舌絡めたら溶けて無くなる

英二は、荷物を足元に置いたまま、そこで郁代の上着を脱がせ、ブラウスの襟を開き、ブラジャーを押し下げて乳首にもキスし、乳首を舐め回す。
郁代の汗の味がする。
乳首の頂点を、指の腹でくりくりと摘まんでやる。
郁代も英二のなすがままにそれを受け入れ、腰にしがみつくようにして英二の頭を抱え込む。
無言のままで、躰を互いにこすり付けあうような抱擁。
英二の手が郁代の股間に伸び、上からまさぐり擦りつけていたが、上からではもどかしいのか、下を脱がせにかかる。
「ダメ! シァワーが先!」という郁代の言葉を英二は無視して、下はショーツだけの姿にしてしまう。手をショーツの中に差し入れる。
毛を掻き分けるようにして、指を割れ目に添わせて撫ぜあげる。
「あーん、ダメだってばぁー 汗かいてるよぉー!」
郁代の言葉を受け入れる様子も見せず英二は丹念に撫ぜ、やがて指を中に差し入れる。郁代のそこはもう潤っている。
次第に奥へと指を差し入れようとすると郁代が腰を引く。
そこで英二は郁代の腰を抱くようにしゃがみこみ、ショーツを一気に引き下ろす。
「イヤ! ダメー! ね、ダメだってばぁー! シャワー浴びてないんだからー」


   汗ばんだ毛の張り付いた割れ筋は 舐めれば君の味と匂いと

郁代の言葉を無視して英二は顔を寄せ舌を真処に這わせる。シァワーを浴びてないからか汗と交じり合ってちょっとしょっぱく匂いも微かにある。郁代のそこの匂いが英二を興奮させる。
「ひあっ! えーちゃん! はぁ――らっ……めぇっ! は……っ」
英二は郁代の足の間に肩を差し込んで強引に開かせ、舌を中にまで挿入する。
「らめな――のぉ、ひゃうっ! あうっ、いい、んっ! いいぃ…んっ!」
ぐちゅ、ぴちゅ、ちゅぅ――っと音立てて舌をうごめかせる。

   熟れ桃を齧り伝うひとしずくあなたの舌で綺麗に舐めて

「あんっ、あんっ!」と郁代が腰をくねらせる。クンニを暫らく続けるが、立ったままでは苦しいので英二はそのまま郁代を抱え上げるようにして畳に横たえると、そのまま、クンニを続ける。
「ぁぁぁ ぁあ! っはぁ……んっ!」と舐め続けられてその時その時の快感を郁代は声に漏らす。
「ダメって言ったけど気持ちいいでしょ? ……本当はこういうの、ダイスキなんだよね?」 
「えーちゃんのいじわる! …あぁぁ!」 
丹念に両襞を舐め、花びらを口に含み、こねまわし、舌を根元まで差し込み、指でまさぐり、吸い上げて、蜜を飲み込む。
「ひゃあぁ ううううううんっ!!」
一層長い、喘ぎ声につれて、ひくっ、ひくっ、と、英二の舌に郁代の膣が絡みつく。……感じたときには郁代の腰がバウンドする。
「はぁーー! もう、えーちゃん!」と郁代がしがみつく。

一休みして起ちあがろうとする英二を郁代は捕まえて、ベルトに手をかけズボンをおろし、ブリーフも引き下げる。
「こんどは私がしてあげる。もうこんなに猛々しく起ってるよ!」と英二の魔羅をつかむと愛おしげに両手で擦りあげてから口に含む。


   咥えればまた硬くなるあなたとは3ラウンド目を夢にみている

しばらく可愛がってもらうと英二は満足したのか「喉乾いたよ。なんか飲みたい。」という。
「うん」と二人起ちあがると、二人とも下半身は丸出し、英二は上は外出していた服装のまま。その珍奇な姿を見あって呆れた顔で笑い合う。郁代はブラジャーを戻しブラウスの襟を整える。
「ね、そのままの格好でお茶入れてよ。」と英二は言う。
郁代は仕方ないなぁという顔で、あたりに散らかるズボンや下着をたたみ、下半身は裸のままでお湯の用意をする。
その時になって初めて部屋の電灯をつける。
和室の隣にはベットルームがある。


ピンク色の艶めいた照明に郁代の下半身が色香を放つ。

   ふたりして半裸の半身さらけつつ見つめ合いたり艶香の宴(うたげ)

その郁代の姿を眺めていた英二は、郁代の後ろから抱きつき、郁代のお尻の間に魔羅を差し入れ、抱きしめる。触れ合う脚の感触が気持ちよい。
「あーん、ダメ 後でゆっくり して!」
それにかまわず、英二は郁代の腰をつかみ、少し腰を落とさせると後ろから魔羅をゆっくり浅く挿入する。
後ろから犯されるように強引に入れられる魔羅の堅さを感じて郁代は思わず嬉しい思いがこみ上げる。
「えーちゃん! あーん だんだんその気になっちゃうよぉー! 動かしちゃだめだよぉー!」

そうしてじゃれ合っているうちお湯が沸き、コーヒーの香りがたつ。
英二が抽送を中断すると郁代が「ぁ!」と声を上げる。
身を離して、下半身は露出したまま、テーブルに移り、向い合い、見つめ合ってコーヒーを飲む。
「なんだか変態! でもなんだか幸せ!」と郁代が言う。

やがて、テーブルを回って郁代は英二の隣に座り、
「えーちゃんを脱がせていい?」という。
上着をとり、シャツのボタンをはずし、下着を上にたくして、徐々に英二を全裸にしてゆく。
郁代は英二の胸に頬をつけ、胸を撫で、乳首を摘み擦る。そうすると魔羅が動き出しトンと郁代の足を撞く。
「あら! また元気になる!」
「郁代も裸にしちゃおうか」と英二も郁代のブラウスとブラジャーを取り去る。

    ふたりして互いに脱がしたかめあい肌を重ねて悦び求む

郁代の乳首も堅く起っている。英二はふっとそれに息をかける。
「しゃぶってほしい?」
「ううん、このままくっついていたい!」

二人はしばらく全裸でただ抱き合っていた。
「お風呂浴びてから、しようか?」と英二は言って立って行こうとする。郁代もそれについて立ち、湯船に湯を張る間も二人は身を寄せ合ったまま二人で動いている。
それほどくっついていたいのだった。
裸のままなので、少しお湯が溜まったところで一緒に浴槽につかる。
腰上のところまでは湯がある。
向かい合って互いの秘所を探り洗い合う。それから、ふたりは寝転がるように身を伸ばし、向かい合って湯につかる。
やがて肩に届くまでに湯が溜まったところで、英二は郁代を抱いて腰の上に載せ乳首を悪戯しながら、また湯に浸かる。
「うふふ、えーちゃんはオッパイすぎだね!」と郁代もうっとりしている。

湯から上がると、さっとバスタオルで拭って、二人はベットに向かう。
英二が冷たい水を冷蔵庫から出していると、郁代はベットに座って早く来てというように待っている。
「そこで脚開いて、真処も開いて見せて! それで『えーちゃん早く来て!』って言ってみてよ!」と英二は意地悪なことを言う。

    誘うかにM字開脚なお開く喜ぶ君の顔が見たくて

「ほらいつもの笑顔で」と言ったあと突然カメラを取り出す。
気づいた郁代が「あーん!ダメ!タメダョ!」という間もなくフラッシュがたかれている。
英二はカメラをぶら下げて郁代の隣に座り、「ほらこんなきれいに撮れた!」と写真を見せる。

「あーん、恥ずかしいよ! すぐ消して・・・」と郁代がいうのに、「これは記念写真!」と答えて、この旅で撮った写真をモニターに次々に映してみせる。
この旅がどんなに楽しく満ち足りていたかがその写真からもうかがえるのだった。

いつの間にか二人はそのまま眠りについていた。

   寝返りに目覚めて起きる午前二時 君の寝顔をじっと見ている

英二が目覚めると、布団が掛けてあり、郁代は傍らで英二の寝顔を見詰めていて、
「起こしちゃった?」と笑いかける。
「私も今目が覚めたとこ。気持ちよくぐっすり寝ちゃった。」
時計を見ると2時間ほど眠ったことになる。
丁度いい充電時間が過ぎたことになる。性欲がやや回復するのにいい時間で、長い夜だからもちろん性欲が完全回復する必要はないが、ないよりあったほうが愉しい。
「気持ちよく眠ったよ。ねぇ可愛がって!」と英二は言い、自分の萎れたままの魔羅に郁代の手を導く。
それを見詰めて郁代は「元気になるように可愛がっていいの?」という。

   力なくふにゃり萎れた身が可愛い 両手のひらで慰めてみる
   咥えれば次第に膨らむ身がステキ 舌にむくむく太く漲る

郁代に咥えられているうちに英二の魔羅が徐々に回復する。
それを見て、郁代が「ふふっ、すごい! むくむく大きくなるよ!」と言ったところで、英二は郁代を横たえる。
横になった郁代の全身を英二はゆっくり愛撫し始める。
先ほど何度も絶頂を迎えていたわりには、充電が効いたのが、いつも以上に敏感な反応を郁代は示す。それが英二には愉しく嬉しい。
丹念にゆったりと髪から足先までの愛撫を何度も繰り返していると、郁代のせつなげな声が「ぁぁいい! ねぇ・・」と腰をひねって促すので全身への愛撫を切り上げ、今度はクンニへと向かう。
女性の体は不思議だ、いつもの性感に戻っていることは、陰唇に重ねている下唇を通して伝わってくる。
舐め始めて、どのくらい経ったか郁代の全身が震えだす。
これは、イクときのサイン! 
イク直前で何回か焦らしていると、「ねぇ、ぁぁーん!」という郁代の催促が始まる。
あまり焦らすとイキにくくなるので、イカせようとすると、郁代が躰をのけぞらせるので、逃げられないように抑えつけて舐め続ける。
「ァぁぁぁダメー!」という限界を見極め、そっと開放する。
そのまま落ち着くまで抱擁して、真処に指を伸ばすと、溢れんばかりの愛液で覆われており、2本指をそのままぐいっと挿入していた。
そのままあまり指を動かさず抱擁を続けるものの、時折、微妙にGスポットをトントンとすると体が反応し、郁代がしがみついて来る。

   ジラされて待ちきない腰うごめいて加速しだした体液の音

この状態でいようと思っていたが、さすがに郁代がそれに耐えるのは辛そうだったので、極めつけのGスポットを突きながらのクンニを行う。
舐め始めるとすぐに「イク! またイっちゃうよ!」を連発、そのまま続行すると「うぅ あっ あっ ぁぁぁぁぁぁぁ!」とやはり昇天、そして、そのままGスポットを最高速で打撃すると、「またイク!!!」と言って悶えている。
クリトリスでイった直後に中でイクと、性感が倍増するのか、その後は体を軽く触れただけでも全身がビクビクしてしまうらしくそっと触れるだけで、「もうこれ以上はダメ!」と言う状態になる。
そこで英二は、頑張って2回目の挿入のチャレンジとなる。

挿入して、ゆっくり抽挿をくりかえす。単調な動きを繰り返しているうちにたかまってくるものがある。
動きを止めると中折れしそうな感じもするので、射精コントロールどころが、萎えないように動きを止めずに英二は腰を振る。
郁代もすぐに頂点に達したらしく、その締め付けが心地よい。
だが、射精する気配はまだまだ遠い。
すこし継続したが、少し疲れてきたのでいったん挿入を外し、対面座位の格好で入れ直して抱き合いながらちょっとおしゃべりで休憩する。
お尻の曲線を撫でてびくっと反応する姿にそそられ、なんとかそのまま抽送を繰り返す。
郁代には、どこに体力があるのか、もしかすると英二を気遣って頑張っているのか、真処を激しくこすり付けてきて、勃起をサポートしている。

このまま騎乗位体制になると、郁代自ら、奥のほうをかき回すようなエッチな腰の動きになり、その動きを見ているうちに英二はなんとか射精しそうな感覚にこぎつける。そこで、郁代を押し倒すように正常位に移る。
正常位に移っても、郁代の腰の動きも止まることはなく、二人は荒い息のもとで奮い立たせるようにお互いに叫び合う。
「あぁ えーちゃんキテ! イケる? イって!」
「郁代いいぞ! イクゾ!」
「あぁ! もうダメ! スゴクスゴクいい! えーちゃんっ!」
と言い合って一緒に絶頂を迎えた。

   いく時をじっとこらえて待っているあなたと一緒に私はイクの
   輪郭が溶けてなくなりとろけだす そこに貴方が深く進入

「このまま抱いていて」と言う郁代を英二は力強くだくしめて、二人は力尽きたかのような荒い息を吐きながらぐったり横たわっていた。

   ぬくもりのなかにあなたを感じてる そのままじっと動かさないで
   果てた後まだこの中に居たいとかつぶやくアナタの言葉で濡れる

息が整ったところで、英二は後戯として、再度のクンニに移ったが、これは、ただそこにに唇を寄せているだけで時間を過ごす。
しかし、それだけでも膣のうねりが愛液を溢れさせ、それを舌に含んでいると、いつもの腰の悶えを感じ、やがて郁代の全身の震えが再来して、最後の燃料を使い切るかのように郁代は、「ぁぁぁーえーちゃん!いいーの!」と再び昇天する。

「すごく感じちゃった。よかった! えーちゃんは? 恥ずかしいほどだよ。う~ん。今夜は今回の最後の夜だものね。離れないよ。大好きだよ、えーちゃん!」と郁代は抱きついていたが、そのまま幸福感の中で再び眠りに落ちた。
英二も、その気を失ったように眠りに落ちた郁代の体を優しくさすり上げているうち、身を重ねたままやがていつ知れず眠りに落ちた。

その夜は久しぶりの逢瀬に燃えて悦びを貪り合い、ふたりは気を失ったように眠りについたのだった。

翌朝、未明に目が覚めた。
どちらが先に目覚めたのか、気が付くと横たわったままに見詰めあっていた。
英二はふたたび元気を取り戻している自身に呆れながらも、「朝もしたいね!」と郁代に語りかける。
郁代も「ふふっ、大丈夫?」と笑ながらも、英二を迎え入れた。
汗をかくほどにもつれ合っているうちに部屋は明るくなる。
障子に朝日の影が鮮やかに差し込み、この日も好天のようだった。

  朝陽受け窓際に立つシルエット 眩しさに目細め君確かめる
  きぬぎぬの薄き衣の陽を受けて夢ならぬ身の影ぞ透けたる

英二は早朝の川原の露天風呂につかる。道路前なので水着がいるのだがまだ人がいない。70℃の湯が沸き出るので、川の水を混ぜ温度を調整する。その間は郁代は傍らで見ていた。

宿からは、朝午前9時に熊野古道(発心門王子、伏拝王子)へ無料のバスが出ている。
発心門王子から熊野本宮大社までの古道は、熊野古道中辺路のクライマックス。歩行距離6.9km所要時間約3時間(歩くだけなら2時間弱)の行程。
山道と集落内の道を交互に歩け、急なアップダウンもないので熊野古道一の人気コースというだけあって、緩やかな下りが多く、適度な広さがある古道と集落のなかの道を歩く、やさしくて雰囲気もあり、集落も棚田や茶畑など、古くからの景観が残り気持ちの良いコースである。

熊野本宮大社の神域の入口とされる別格の「発心門王子」をスタートして、熊野本宮大社(大斎原)を一望し有難さのあまり平伏し拝んだといわれる「伏拝王子」など、本宮町内の王子社をめぐって「熊野本宮大社」へ向った。

発心門王子をスタートすると、水呑王子までは静かな集落のなかの舗装路を歩く。
水呑王子は廃校になった小学校の隣にあり、ここから古道らしい地道に入っていく。15分ほどで伏拝の集落に出る。
伏拝の静かな集落を歩いていき、旅人の喉を潤したと思われる「菊水井戸」を過ぎるときれいに手入れされた茶畑が見えて、坂を登り切ると、伏拝王子の休憩所が見えてきた。

休憩所の前の高台が「伏拝王子」。本宮大社の旧社地「大斎原」の森が望める。
伏拝王子にまつわる伝説として、平安中期の女流歌人、和泉式部が登場する次のようなお話がある。
和泉式部が熊野詣をして、伏拝の付近まで来たとき、にわかに月の障りとなった。これでは本宮参拝もできないと諦め、彼方に見える熊野本宮の森を伏し拝んで、歌を1首、詠んだ。
  晴れやらぬ身のうき雲のたなびきて月のさわりとなるぞかなしき
すると、その夜、式部の夢に熊野権現が現われて、
  もろともに塵にまじはる神なれば月のさわりもなにかくるしき
そう返歌したので、和泉式部はそのまま参詣することができたという。歌の功徳によって神仏からご利益を受ける歌徳説話の一種という。
最初に熊野本宮大社を望む「伏拝王子」の名は、やっとたどり着いた熊野大社を伏し拝んだ、との由来からと伝えられている。

伏拝王子からは、爽やかな緑のトンネルのゆるやかな自然道が続き、三軒茶屋跡、関所跡を通り、さらにゆるやかな山道を下ると本宮神社手前の祓戸王子。祓戸王子のすぐ裏手が熊野本宮大社だった。
発心門王子--水呑王子--伏拝王子--祓戸王子--熊野本宮大社と熊野古道を二人連れで歩いて、遠く、苦しい道程を経て大社への参拝を果たした、いにしえの参詣者の感動を少し体験したのだつた。
「あちこち王子ってあるけど、王子って何?」と、郁代が聞く。
「白馬の王子って 女性にとって永遠の憧れで、待ち望む人の象徴でしょう、貴女にとって私のことかなぁ、「王子様」だよ、行く先々でそんな王子が待ってるってこと!なんてね。ほんとは、この王子は、京都から熊野への街道沿いにある熊野神社の数々の末社で、皇族・貴人の熊野詣に際して先達をつとめた熊野修験の手で組織された神社をいうみたい。参詣者の守護というよ。道中安全祈願をする道標・道案内のようなものかなぁ。たくさんあるということの比喩で熊野九十九王子といったりするんだって。」
熊野参詣道のなかでも、多くの人々がたどった「中辺路」を歩くと、難行苦行の道のりを終えたどり着くのが熊野本宮大社。
 
この熊野本宮大社は、山や木、水などに対する自然崇拝が起源と考えられる神社で、明治22年(1889)の大水害に罹災するまでは、熊野川、音無川、岩田川が合流する中洲、大斎原に鎮座していた。
熊野本宮大社は本来の自然崇拝に加え、奈良時代に大峯山岳修験、平安時代以降は密教の影響、浄土信仰などの高まりとともに神仏習合の聖地として栄え、熊野速玉大社、熊野那智大社とあわせた霊場、熊野三山を形成した。

現在は大斎原から500m上流の高台に、水害で流出を免れた社殿三棟を移築し、向かって左から第一殿(那智の神)、第二殿(新宮の神)、第三殿(本宮の神)、第四殿(伊勢神宮の神)を祀っており、第五殿から第十二殿までの神々は大斎原に今も鎮座している。

熊野本宮大社13:21発のバスに乗ると、新宮14:23着。
新宮14:28発の「くろしお28号新大阪行」に乗り、14:46紀伊勝浦に着いた。
15:05の那智行バスで25分、下車後、石段が続く道を15分登ると、熊野那智大社に着く。
お茶を飲む時間もなくなかなかに忙しい行程だった。

熊野那智大社は、那智山青岸渡寺とともに熊野信仰の中心地として栄華を極め、古来より多くの人々の信仰を集め、今なお多くの参詣者が訪れ、熊野速玉大社・熊野本宮大社とともに熊野三山という。
境内には、“八咫烏(やたからす)”の烏石や、樹齢約850年の大楠が茂っている。

日本三大名滝の一つ那智の滝を眺める。熊野那智大社の別宮、飛瀧神社のご神体として古くから人々の畏敬を集めてきた那智の滝は、「一の滝」とも呼ばれです。熊野那智大社に隣接して「那智山青岸渡寺」がある。

17:10のバスで勝浦に戻る。
JR紀伊勝浦駅より徒歩5分のところにある観光桟橋から、ホテル浦島専用の船で「ホテル浦島」に向かう。

ホテル浦島は島の中にある。

『忘帰洞』をはじめ6ヵ所の湯めぐりを館内で楽しめるが、ここの貸切露天風呂は太平洋の荒波が波打つ絶景ポイントにたつお風呂。その景色はまさに絶景!! 
部屋に着くや二人はすぐにそんな露天風呂を二人締めして楽しむ。
波の音と風の流れが心地よく、二人は肩を並べて浴槽につかり、それぞれ相手の秘所に手をやってはいるもののそれ以上のことはせず、ゆったりとしたバスタイムを過ごした。
「いい旅になってよかったね。」
「うん、すごくしあわせ!」

お風呂上りの休憩もないうちに夕食が準備されている。

夕食を終えてベランダに出ると海の上に丸い月がくっきりと出ている。
「満月みたいね。すごくよく見える。」という郁代を英二はそっと抱きよせる。
「ちょっと飲みすぎちゃったかな。躰がほてってる。」
「お酒のせいばかりじゃなくて、もうこれからのことを期待して熱くなってるのかな?」
「もう、えーちゃんたら! でも、こうして満月を二人でくっついて眺めるのっていいな。私はえーちゃんの腰に手を回して、えーちゃんは私の肩を抱いて。」
酔いに少し頬を赤らめている郁代はうっとりした甘えた声でいい、躰をもたせかけている。
「部屋からも月はよく見えるよ。月の光の中で貴女を見たいな!」と英二はもう寝具の用意されている部屋に郁代を誘う。
窓の障子をあけ放ち、雪見障子もあげると、電気を消しても部屋の中は明るい光に満ちる。
英二は郁代を窓辺に立たせると、浴衣をそっと脱がせる。郁代も素直に従う。今日はショーツを履いている。
「下の毛や割れ目が透けて見えるショーツだね! その姿で腰ふってくるりまわってみてくれる! 腰突き出して見せて!」と英二は言って少し離れて布団に寝転がる。
「静かな夜ね、ふふっ、こんなふうでいいの?」と言いながら、郁代はちょっと恥ずかしげなそぶりをみせながらも、
「月明りだけの部屋は少し私を大胆にさせるかも、えーちゃんを誘うように腰を振ってみましょうか?」と、昨夜の歓びが郁代を大胆にしているのか、腰をくねくね振ってみたりする。
しばらくそんな郁代の裸体の動きをねぶるように眺めて
「うーん、いい眺め! 立ったまま抱きしめて…愛撫しましょうか!」と英二は立ちあがる。
起ちあがった英二の浴衣の前がこんもり盛りあがっている。郁代はそんな英二の昂りが嬉しい。
「髪撫でる? …それからまずおっぱい撫で撫で… キスも感じるかな!」
英二は言葉に出しながら優しげに郁代の躰をしっかり抱きしめて…背中や尻を撫で…やがて手は尻の下の方へ延びて…腿を それからいよいよショーツの上からふんわりの恥毛のあたりを撫でさする。

   耳元の言葉がカラダを愛撫する 触れてないのに下着が濡れる

「‥感じる? 直接触る方がいい?触って欲しい? でも、今日はスローセックス! いいね!」という。
「後ろからえーちゃんの手が優しく胸を撫でて…あん!えーちゃんのおひげが背中をくすぐるよう。とても・・・感じます。立っていられない。」崩れるように躰をあずける。
「じや、布団に横になろうか。さぁ、横にきて! 今夜はゆっくり過ごそうね。スローセックスだよ!」と英二は郁代を横たえる。
「えーちゃんの優しい手の動きにとろけていくの、とてもいい。」
「貴方から誘われると嬉しいよ! ゆっくりゆっくり愛撫しますね。郁代が感じてるのわかると私もいい気分になるよ! …あちこちやさしく撫でて欲しい? ね、お耳がいい? 感じるよね!」
英二は郁代の耳全体を舐めしゃぶり、耳裏…耳たぶをちょっと噛んで…それから背中も「ひげのチクチクがいいの?」と舐めまわしながらひげを這わせるようにして撫でつける…乳首は舌でしゃぶったあとそっと噛み、髪、眉毛、瞼、鼻筋、頬、唇を指で優しく撫でて、キスをうなじ、耳、首筋にしている。
「耳元のキスはえーちゃんの息がかかってものすごく感じるの。首もそして背中も。 あぁぁ。いい。えーちゃんのお髭が背中をはうたび、あそこの奥がググッときちゃう!」
英二の手は郁代の胸に向い、最初はやさしくゆっくり揉み揉みし、それから舌で乳首べろんべろんと舐め上げる。
「感じるのかな?乳首をお口で弄びながら、お手ては脇の下やお腹から腰の辺りを撫で撫でしてますよ」
「あーん、乳首はえーちゃんが触れてもうすっかり固くなっちゃってるでしょ!」
「うん? もっと下の方がいい? スローセックスだからね! ここでまた最初の髪撫でるところから…」とまた、耳は噛み、背中や乳首をひげで撫で撫でし、 乳首をあまがみする。
「ねえー、あん! ねー!」

   触覚のある皮膚すべてが性感帯 火照ったカラダが指を求める

「えっ、こうしてると真処が疼いてきちゃうの? お指で愛撫? 郁代! やっぱり触って欲しい? でも、我慢だよ。それとも、もうグチョグチョ濡れてきた? ちょっとだけ気持ちよくなる? 可愛がってあげるよ!」
英二の手が腰の周りに伸び、…腿の内側から内股を優しく撫で…それから真処をショーツの上からそっと撫で上げる! 
背筋からカーブをたどる指先が官能スイッチONにしていく
「指を中の方までいれるのは後でね! 今は上からそっと? どう? 手のひらで全体を圧しながら割れ目ちゃんをなぞって擦ってるよ!これ、気持いい? ショーツの上からでももうくちゅくちゅしてきたかな? 割れ目ちゃんぐちゅぐちゅいい音するねえ~ かわいい! どう? 気持ち好い?」
「あぁーん いい! 直接触って!」 
「私のにも手を伸ばしてシコシコしごいてよ!  もう硬くなっているよ ほら魔羅ももてあそんでよ」と英二はブリーフを脱ぎ捨て、起った魔羅を郁代の目の前に突き出す。
郁代はそれを手に包み、愛おしげに撫でさする。
英二はスローセックスを意識しながらゆっくり攻める。
掌で郁代の真処をゆったりじっくり撫でて、ひげで背中や乳首撫でさする。
「気持ちいい? でも、やっぱり割れ目ちゃんの中まで入れて直接コチョコチョして欲しいよね? 中に指挿し入れてぐちゅぐちゅして欲しいよねぇ! はやく気持よくなりたい?」
といいながらも、英二はそうせず、その前に足全体を舐めまわす。 膝小僧とその裏……腿に移って股の内側を舌で舐めていく。
ショーツの縁に手がかかるのを感じると郁代は奥がじっとりと濡れてくるのを感じる。
「えーちゃん! ぁぁぁっ。」
という郁代の声に英二はショーツをと剥ぎとる。
「もっと思いっきり足拡げて! 先にお口で可愛がるよ!郁代子の真処ステキだよ! もうグチョグチョ? 思いっきり舐め舐めして欲しい?」
というと、舌でゆっくりクリを撫で、舌先で突く。最初やさしく…それからゴリゴリ くねくねくねくね ズリズリ……と両襞から穴の中へと舌を差し入れる。両側を舌先で撫で、丹念にべちゃべちゃと舐め…中を舌でズリズリ…べろんべろんと舐め上げる。
「おひげのチクチクは真処の周りでも感じる?」
郁代のそこはグチョグチョ音を立てる。
「郁代好き。郁代子のまんこ好き。感度いいよ! あぁ郁代いいよー 反応する真処がそそるよー。」と言った言葉を舐め上げる合間に英二はつぶやく。
その度に「ぁっ あぁーん」と郁代の声が漏れる。
その郁代の感じてる声がいいのか、英二もさらに熱っぽくいたぶる。

   ぬれそぼち見られ舐められ花びらはヒクヒク痺れめくれて疼く

「指でもいたぶって欲しいのかな」といいながら、指でクリを撫で、舌で穴の中をくすぐる。
「どう気持いい? 自分で腰くねくね動かしたらもっと気持ちよくなるよ」
郁代もたかまる感情を抑えられなくなる。

   触れられて滲んだ蜜がその指を汚してさらに続きをせがむ

「あぁぁ・・・えーちゃんの手があそこにのびて触られている・・・クリを舌で舐めて! もう・・・あん! いい! 早く指を中へ入れて! えーちゃんの唾液なのか私のものなのか、もうグチョグチョの音がとても気持ちを昂らせます。恥ずかしいほど感じてるよ。」
「ね! 私の魔羅、くわえ込んで。かたくなってるでしょ!」
「えーちゃん、指と舌で責めて。私もえーちゃんの物を舐める。口いっぱいににえーちゃんを感じたい。」
英二は指を差し込み掻き回し、舌でクリをこねまわし。郁代は英二を咥えこんで二人は69に専念する。
「…あぁ郁代それいいよ! 気持いい?」
「いい! いっちゃいそう!」
英二は更に猛る魔羅を感じる。
「反応する真処がそそるよー! 入れたい? 欲しいって言って!」
「入れて! 我慢できない! 思いっきり撞いて!」

   自らの膝下持って広げつつ 早く来てねと熱ある眼差し

「入れるよ。でもこの後もスローセックスだからね。 いいね!」
と、向かいあうと、郁代の腰をグイッと引き寄せて、英二はゆっくり入れて、ゆっくり突く。
ずずっズブ! グチュグチュ! ぐりぐり!
繰り返すうちに二人は次第に気持ちよくなって、「はぁはぁ」と息を荒くして感じている。
郁代の真処がもう締まる。真処がうごめき魔羅をキュッキュッと絞めつける!
「このままじっとしてるよ! でも、ちょっと腰動かしてもいいよね!」
といって、ゆったりと抽送を繰り返す。
郁代はもう耐えられなくなって、
「あーん、もう! えーちゃんのいじわる! 我慢できないよ、強く深く撞いて! えーちゃんに体の奥まで入ってきてほしい!」

「ウズウズするの? やっぱり強く突く? ギュッと抱きしめて…それから突くよ!」
「あぁぁ・・・いい! えーちゃんがずっと奥まで入ってる。私だけのえーちゃん! あぁぁ。もっと。 スローはもう我慢できない。 強く壊れるくらいえーちゃんを感じたい!」
「ほら、深く強く突いてるよ! 感じてる? いい? 郁代好きです! 郁代! すごくいい気持ちになったところでまたキュッと抱きしめて…そのまま動かないでいようか? 我慢できる? 」
ギュッと抱きしめて…ゆっくり抽送している。
「我慢できない! えーちゃん、もうだめ! いきたいの。」
「うーん、もう少しガマン!」
といいながら、英二も抱き合ってじっとしていたが、やはり我慢できないのか、
「でも、やっぱりグイグイ突かれてイキタイよね? いける? 突かれたらいけそう?」
と、ぐりぐり ぐりぐり 突きはじめる。
「貴女も足絡めて! キュッと腰を押しつけて!じゃズブズブ突くよ!」
と、ブスブス ぐりぐり グチュグチュ ズブズブ突く。

   からみあう肌と肌とはねっとりと何時果てるともなく求めつづけて

「いいよ~! いっちゃう? いってもいいけど今夜はスローセックスだからね。」と言いながら、乳房をつかみ乳首を舐め、強く奥まで突き刺して腰をキュッと押しつける!
「気持ちいい? いくのは一緒にだよ! いける? イキタイ?!いって! いっちゃうよー!いっちゃって~!」
と最後の一突きと押し付ける。
「あぁぁぁぁ! えーちゃん!」
「郁代!」
と、二人は果てた。
 
「すごく感じちゃった。よかった! えーちゃんもよかった? 恥ずかしいほどだよ。本当に私だけのえーちゃんだもの。ね。離れないよ。大好きだよ、えーちゃん」
と、郁代は言い、まだ入ったまま身を重ねて、頬をこすり付る。
「よかった! 夜は長いよ! ゆっくり楽しもう。」
と、英二は郁代の横で郁代の乳首をいじりながらゆったりと足を延ばし、ふたりは見つめ合った。
その二人の汗ばんだ裸体を月の光が包んでいた。

食事の世話をしていた中居さんが下がると、英二は食事を中断し郁代の傍らに寄りそい、その肩を抱いて
「抱き合いながら食べよう。」という。
郁代も一緒に飲んだお酒に少し酔い心地を覚えながら英二の腰に手を回してしなだれかかる。英二の手が浴衣の裾を分け、大腿部を擦りあげると正座の膝をいくらか緩める。
英二の手が郁代の秘所に及び、撫で上げると、郁代の手も英二の股間に伸びる。
二人無言のまま、互いの秘所を探り合ってい居いる。
探り合いながら抱き合い。口を寄せ舌を絡める。
英二が押し倒そうとすると
「中居さんが来るわよ。これ以上はダメ。」と郁代は浴衣の裾を整える。
英二は頷き食事を始めるものの郁代の秘所に差し入れた左手を離さない。

   秘所に入る指に湿りを感じつつ摩り上げたる襞のうごめき

「あーん、このまま食事するの? 落ち着かないよ!」
「じゃ、こっちの方ではどう?」と英二は今度は乳房に手を回す。

   もてあそぶ乳首の固く尖りたり漏れる吐息に尚せかれつつ

「乳首が感じて硬くなってるよ。」
「もー、えーちゃんのいじわる!」
などといちゃつきながらの食事になった。

食事を終えたという連絡をするとすぐに片付けと寝床の用意をしてくれた。
その寝床が何とも悩ましい。
窓を開けても、虫も入らず、せせらぎの音が心地よく聞こえる。

部屋には半露天のお風呂もついていて、寝湯ができるほど、広々している。
「せっかくだから一緒に入ろうよ!」
と誘われ、郁代は恥ずかしかったけど入ってみることにする。
二人だけというので安心だったのだろう。

明るい所で裸を見せるのは恥ずかしかったのか、バスタオルで体を隠しながら風呂場に入る。
空を除き見ると、夜空の星が手に取るように近くに見え綺麗で、静かだし、うっとりとリラックスしながら湯槽に浸かる。
ちょっと熱めだが、露天なので慣れるとちょうどいい湯加減。
英二がが郁代を後ろから抱き締める。
郁代は振り返ってキスを求める。
軽いキスがだんだんディープキスに変わっていき、どんどん激しくなっていく!
英二は両手を回してバスタオルの上から、郁代の乳房を優しく触っている。
「ぁ…あんっ」とそれに郁代は素直に感じている。
下から持ち上げるように乳房を若干強めに揉んでくる。
「ぁぁ~ん」
それから英二の手は徐々に下へと這って、ふわふわと捲れそうなバスタオルの中に手を入れてきていきなりクリを触ってくる!
郁代はその性急さにちょっとビックリして、「だめだよ!」と軽く拒む。
すると英二は郁代をお姫さま抱っこして、バスタオルを取り掃うと肩から乳や腰や足を優しげな手つきで擦る。湯の中で抱かれるとふわふわした気分になり郁代も英二の股間に手をやってみる。もう固くなっている!
「ふふ、気持ちいい! なんかしあわせだよ。」
首を英二の肩にもたれさせて郁代はうっとり。

  身を任せ肩に凭れて浸る湯に身の癒されて溶けゆく心

英二は郁代をそのまま抱えるようにして浴槽の縁に座らせると、いきなり郁代の足を開き、股間に顔を埋めてクリを舐めはじめる。
郁代は驚くより先に『あっ…あぁ~』と足をガクガクさせている。
英二がクンニをしながら、両手を伸ばして乳房を激しく揉むと
「ぁ…あっあっあっ…あぁんっんんっあぁ~」と郁代の喘ぎが激しくなる。

   たかまって湯船の淵の身の奥は歓び溢れ震えきわまる

「さっきまでこんな所でって言ってたのに。こ~んなに気持ち良くなっちゃって…」と英二は郁代の顔を覗き込む。
郁代は恥ずかしそうに「ごめんなさい…でも、すごくいい!」とニッコリ笑み返し、「・・・。舐めたいの。いい?」と潤んだ瞳で英二を見つめる。
旅先のせいか、大胆になっている。 「じゃ交代!」と今度は身体を入れ替え英二を腰かけさせるといきなり両手で握るように挟み付ける。
郁代は英二の大きくなった魔羅の根元を両手で支えると、先端の鈴口を舌先でなぞり、カリのまわり、裏筋と丁寧に舌で行き来させている。
「気持ちいいよ・・・。」
両手を後ろについて、腰を突き出すようにしている英二の姿を見ると、満足そうに微笑んだ郁代は、亀頭の先端からゆっくりと口の中に含む。
「ああ・・・。」
あたたかい郁代の口内に収められた英二の魔羅はやわらかい舌の歓待をうけて、悦びの先走りを垂れ流している。舌が魔羅にらせん状にからまりながら、じわじわと口から 出されていき、口から出たサオの部分を郁代の輪になった右手がくるくるとひねりながらなぞっていく。
「そんなにしたら、出てしまうよ・・・。」
「出してもいいのよ。」
ちゅぷちゅぷと魔羅を咥えながら、上目遣いにみられると、それだけでかなりクるものがある。
「いくときは一緒にイって郁代の中に出さないともったいないよ。」
英二はガマン出来なったようで、郁代を立たせて後ろ向きにしゃがませるといきなり後ろから迫る!
「ああ・・・入ってくる・・・。」 郁代は少し足をひらいて、英二の魔羅を受け入れている。
十分に広げきっていなかったせいか、お湯につかって愛液が流れてしまったのか、魔羅は真処を押し広げる感じで入っていき、いつもより抵抗感が強い。 魔羅が『ズリッズブズブッ』と奥まで入る!…とお湯の中で汁と魔羅が擦れていやらしい音が鳴る。

   突き入れる音のくぐもりなお奥をさぐる動きに歓びの湧く

根元まで入れ終わったところで、魔羅を動かさずに、両方の乳首を強く指でつまんだり、指先でころがしたり耳たぶをしゃぶったり、クリトリスをこちょこちょとくすぐったりする。 波がその交わったあたりでポチャポチャと音立てる。
その音を聞いてさらに感じてしまうのか、
「ぃっ…んん…あぁっ…あっあっあんあんあん…あぁ…」と郁代は声を漏らす。
「いい? 声もいいよ!」
「ん・・・ああ・・・。」
真処が魔羅になじみ、だいぶ愛液が出てきたところで、郁代を振り向かせて、舌を絡める。舌を吸い、歯の裏を舌でなぞっているうちに、真処からちゅぷちゅぷという音がしてきた。
「撞くよ!」 郁代の腰を後ろから両手でつかみ、腰を打ち付ける。ぱんぱんという音とぐちゅぐちゅという音が響き、お湯に大きな波が立った。郁代に後ろから抱き付いて体を密着させ、腰だけを動かしながら、「郁代、好き!」と耳元でささやくと、郁代の真処がきゅっとなり、英二の魔羅をしめつける。
「ぁあんあんっ!だってぇ~気持ちいいんだもん~ガマン出来ないヨォ~…ぁあん~~…ぁっあっ」
「じゃあ、もっと激しくしてやるね!」と胸を後ろから鷲掴み、腰の動きを速める。
子宮に当たるくらい激しく突かれ、『パン、パンッ』とお尻の肉と英二の肉がぶつかり合う音が辺りに響き渡る。
「ぁっ!あぁん、あぁーっ!そんな激しくしたらおかしくなっちゃう~…もぉ立てなくなっちゃうヨォ~…はぁん、あぁっ~、あん… えーちゃん きて!」
「気持ちいい…うぁーっ…もうイキたくなったよ!!」
お風呂の中でなんて初めてだから、かなり興奮している!

見ているのは月と星。
開放的な気分になり、お風呂に入ってるから体が余計に火照って気持ちよかったのだろう。
二人は体を拭うのも忙しく、部屋に戻り、布団の上に転がった。
その年の秋の日、英二と郁代はやっと念願かなって旅に出ことができた。
待ち合わせは、名古屋で、名古屋からは、3日間乗り放題の「南紀・熊野古道フリーきっぷ・中辺路コース」を利用しての旅になった。

  きれいだと鏡の自分に言い聞かせ 愛しい人の元へと走る

名古屋駅での再会。
  待ち合わせ君を見つけて駆け出せば 勢いあまり胸に飛び込む
  走り寄り急きて息きれいひかくを耳に優しく唇に受く
  抱きつける勢(はづ)みとみせて頬寄せぬ悦ぶ息で耳に口づけ

この日、郁代の服装は、いつもより若やいだスカート姿だった。駅で再会を果たし、久しぶりの逢う瀬を迎える二人の顔には、笑みが溢れている。
改札口にいそぎながらも、郁代は英二の伸び始めたあごひげに手を伸ばし、「触っていい?」と言いかけて、「ふふっ、ふさふさだね!」とつまんだり撫でたりした。

10時00分名古屋発の特急「ワイドビュー南紀3号」で和歌山県新宮へ向かう。

並んで座り、郁代は英二の肩にもたれかかっている。
「逢いたかった!」とまたお互いに手を握り合う。

  君想う同じ分だけ想われたい 腕を絡めて小さく甘える
  握られた手の温もりに身が震え 猛る気持ちで君を見つめる

盛んなおしゃべりのあと、二人はただ見つめ合っていたりする。
11時30分松坂を過ぎてから、車内販売の松坂の駅弁「元祖特選牛肉弁当」が手に入るのでこれで昼食をとる。
この弁当は独特の牛顔と特大の駅弁マークを描いた大きめの容器で、中身はたくさんの白御飯と、ソースの香りが広がりタレを絡めた牛ステーキが長方形の容器を占め、他はプライドポテト、煮物、佃煮など添え物というシンプルな駅弁。 牛駅弁の元祖で昭和34年発売当初は日本一高価な駅弁だったというが、全国の駅弁の中でも超ロングセラーだそうだ。

「少しだけでも飲んでよ!」と英二はビールを郁代に無理強いする。
缶ビールで乾杯をすると、「うん、えーちゃんと飲むとおいしい!」と郁代もまんざらでない飲みっぷり。

食事のあと車内では、ぼんやり車窓に目をやり、手を組み指を握り、時に見詰めあう二人だけのゆったりした時間が流れる。
トンネルとトンネルの合間に海が見えるなど、眼を飽きさせない風景が連続し、また、入り江が奥まったところに小さな漁港が見えたり、集落の中に小さな駅があったりと険しい山並みと海岸が接していることから、ダイナミックな車窓風景が現れる。

そんな景色を眺めながら、英二が郁代の手を取ると、自分の股間に近づけ郁代の手の甲を押し付けて、
「こんなに硬くなってるよ!」とささやく。
「もう、えーちゃんたら! ここではダメ!」郁代は笑い顔で英二を睨む。
「このまま、ギュッと押してるだけでいいよ。」
「あーん、また硬くなって動いてる!」

  堅きもの身に受ける時待ちきれずその熱く勃つを握れよ
  促されそっと握れば手に固くうごめくものは何を望むか

そんな戯れを楽しんでいるうちに13時25分に新宮に着く。

和歌山県・奈良県・三重県にまたがる3つの霊場(吉野・大峰、熊野三山、高野山)と参詣道(熊野参詣道、大峯奥駈道、高野山町石道)は、2004年に「世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道」として登録された。霊場「熊野三山」には、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、青岸渡寺、那智大滝、那智原始林、補陀洛山寺が登録されている。

新宮駅からタクシーで5分の、熊野三山のひとつ、「熊野速玉大社」へ向かう。「熊野速玉大社」は、熊野三所権現が最初に降臨した元宮である神倉山に祀られていた神を、現在の社地に移し、ここを新宮と呼んだという。

鮮やかな朱塗りの鳥居を目に飛び込んで、進むと、右手に朱塗りの神宝館があり、左手には梛(なぎ)の大樹が枝を広げている。平安末期に熊野三山造営奉行を務めた平重盛(清盛の嫡男)の手植えと伝えられていて、推定樹齢1000年、梛としては日本最大という。この葉がまた変わっていて、縦に細い平行脈が多数あって、主脈がない。その一風変わった構造のため、ナギの葉は、横には簡単に裂くことがでるが、縦には枯れ葉であってもなかなかちぎることができない。この葉の丈夫さにあやかって男女の縁が切れないようにと女性が葉を鏡の裏に入れる習俗があったという話を英二は語り聞かせる。

「えーちゃんとはずーっと結ばれたままでいたいから」と、郁代はその葉を「大切にしよう!」と一枚ノートに挟む。

礼殿の前には第一本社と第二本社が並んでいる。第一本社は「結宮(むすびのみや)」といい、熊野結大神(くまのむすびのおおかみ。那智の主神)を祀っている。第二本社は「速玉宮(はやたまぐう)」といい、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)を祀っている。
この二神、速玉が男神で、結が女神ということで、夫婦神と考えられ、もともとは一社殿に祀られていたという。

  大吉のおみくじ宮木に括りつけ 二人分の幸せ願う
  括る籤やがて願ひの花咲きてふたり手とれる旅や愉しき

ここから歩いて約20分「新宮城址」入り口に着く。丹鶴城公園と呼ばれているこの場所に、かつてお城があったという。思ったより石段が長く続く。熊野川を背にした高台にあり、城跡には石塁が残る。標高42mからの眺望はすばらしい。
そこに、与謝野寛(鉄幹)の歌碑がある。
「高く立ち秋の熊野の海を見て誰そ涙すや城の夕べに」

新宮城址から10分ほど、国の天然記念物「浮島の森」に着く。島全体が沼の中に浮いていて、北方系・南方系を含む130種の植物が混生し森をつくっている。

美女が大蛇に飲み込まれたという悲しい伝説が残る「蛇の穴(じゃのがま)」が浮島の中央部にあって上田秋成がこの伝説を元に雨月物語「蛇性の淫」を書いたといわれている。

最後に駅近くの「徐福公園」に立ち寄る。中国風の楼門がひと際鮮やか。徐福は今から2200年ほど前、秦の始皇帝の命により、東方海上の三神山にあるという不老不死の霊薬を求めて、熊野に渡来したと伝えられている。境内には徐福の墓や、7人の重臣の墓が建立されている。
2時間あまり歩いて、15時55分発の本宮大社行きバスに乗る。

バスは熊野川を右手に進む。
16時56分 川湯温泉「ふじやまえ」バス停に到着、下車。この日の泊まりは、その「富士屋」。川湯の真ん前にある。

玄関から中にかけてあちこちに花がいけてあるのも和む。
部屋に入ると二人は待ちきれなかったかのようにいきなり抱きしめあい熱いキスを重ねる。

  抱きしめるそのぬくもりが身にしみてあなたの体さらに抱きしめる
 
「ふふっ、今日はゆっくりできるね」と、もつれるように畳に転がり体を互いに探り合う。
「あーん、まだ着たままよ。あ・と・で! 先にお風呂にしたら。」と郁代はいい、浴衣を出してきて、英二を着替えさせる。
英二がズボンを脱いだところで郁代は浴衣を羽織らせながら、英二の膨らんだ股間をトントンと叩いて
「まぁ元気! あとでゆっくりご挨拶しますからね!」という。

まずは宿の前の川湯に向かう。
川湯温泉は、川原に面して温泉宿が並んでいて、まさに名前通りに、川原の石を掘ると温泉が湧いてくる。川の水とちょうどよく混じり合うように調節して、そこに浸かっているひとたちがたくさんいる。
冬には大きな露天風呂、仙人風呂を作り、川湯温泉の名物となっているらしい。川原でしばらく遊ぶ。郁代は水着を持ってこなかったので、「川湯」に浸かることはできなかったけれど、裾をまくりあげて川に入ると確かに熱い温泉が湧いている。
少しぬるっとするお湯で、歩き疲れた体を休めるのに温泉がちょうどいい
それから宿の風呂場に向かう。
風呂のあと浴衣になるという郁代に、英二は浴衣の下は何もつけないでいるよう迫っていた。
ゆったりとそれぞれ湯につかり、その姿で部屋に帰ってくると食事の用意がされている。
夕食は豪華で、熊野三山地域唯一の蔵元の造る「熊野三山」という酒を酌み交わしながらゆっくり海の幸、山の幸を満喫できそう。
竹の壁と間接照明で、柔らかく落ち着いた部屋で、くつろいだ食事になった。
 
  一切の後悔もないこの瞬間 素直な心を君に預ける
  後悔のないこの瞬間を慶びて君の心に躰重ねる



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